* インタビュアー藤田昇、以下「藤」。 お話を伺った中西恵子さん、以下「中」で表記いたします。
藤: 引越しの費用をできるだけ抑えたい、という方は多いと思うのですが中西さんは見積もりの時にどういった交渉をして値下げをしてもらっていますか?
中: そうですね。まず最初にいいたいことは"引越しの値段はあってない"ものだということです。
藤: と、おっしゃいますと?
中: たとえば私は最初に業者が提示した料金の半額まで値切れたことがあったのですが、これは見方を変えれば半額でも利益が出たということです。
つまり最初に業者が提示する料金はそうとうな利益が出せる金額なんですね。
藤: なるほど。
中: ですので値下げの交渉は罪悪感をもたずに堂々とやっていいのだと思います。
藤: たしかに値下げの交渉などするのは気が引けるという方もいらっしゃいますね。 値切りはそこまで気兼ねしなくてもよい、ということですね。
中: はい。
藤: では具体的にどのように交渉していらっしゃるのでしょうか?
中: 基本は数社から見積もりを取って「○○さんはこれでやってもらえますよ。」という感じで他社の値段との比較で交渉することです。
藤: なるほど。
中: 見積もりに来る引越しの営業の方はその日のうちに契約を取りたいみたいなので「だったらうちはこの料金でやらせてもらいます」というようにその場で値下げしてもらえますね。
藤: 最初に見積もりをしてもらう業者にはどうするのですか?
中: とりあえず相場を知るために見積もりを取ってもらって「検討します」と帰ってもらってもいいですし、すでに他社に見積もりを取っているフリをして「○○さんはこれでやってもらえるみたいなのですが。」という感じで値下げ交渉をしたりします。
藤: そうやって料金を下げてもらうのですね。
中: でも1回値下げしてもらっただけで満足してはいけないのです。 初めに言ったように"引越しの値段はあってない"わけですから下げられるだけ下げてもらわなければいけません。
藤: さすがですね。 でも料金の下限をどうやって見極めるのでしょうか? あまり無茶な金額を要求したら向こうも怒って帰ってしまうのでは。
中: どこまで下げられるかはその営業マンが知っていますから「その値段だったら○○さんの方が」とか、「この場で決めますからもっと下げてもらえませんか?」とか「うーん、もうちょっと何とかなりませんかね」という感じでゴネながら営業マンが「もうこれ以上は下げられません」とか「会社に確認させていただきたいのですが」という金額までに下げます。
藤: できるだけ当日に契約を取りたい営業マンの心理をつくのですね。 たしかにこちらが希望金額を提示するより営業マンに金額を言ってもらった方が間違いありませんね。
中: で、下げられるだけ下げたら次があります。
藤: まだありますか。
中: はい、「これ以上金額は下げられないなら他のサービスをつけてくれませんか?」とお願いします。
藤: サービスですか。 具体的にどのような?
中: そうですね、例えば大安の日は割り増し料金が発生するんですが同じ料金で大安の日にやってもらうとか、当日の作業員の人数を増やしてもらう、トラックを1台追加してもらうなどですかね。
藤: 最後の駄目押しですね。
中: あと付帯サービスを無料で、もしくは値下げしてやってもらうというようなこともしてもらいました。
エアコンのガス抜きや掃除など4,5千円しますので数台設置する場合はこれだけでも出費が抑えられますので。
あ、あとこれは注意なのですが「ではガムテープを無料でサービスします。」というような申し出は飲まないで下さい。 ガムテープなんかは契約すればだれでも無料でもらえますので。
藤: これでやっと契約完了ですね?
中: いえ、まだこれで最後ではないのです。
藤: まだありますか。
中: とりあえず決まってもその日は契約書にはサインしないでおきます。 そして他の見積もりを取った引越し業者にお断りの連絡をするときに金額や無料で追加してもらったサービス内容などを言うのですが、もしその時に「うちでしたらさらにお安くさせていただきます」というようなことをいってもらえるようでしたら、そちらの業者に変更します。
藤: すごいですね。 では、これで最後でよいですか?
中: はい(笑)
藤: では最後に、おっしゃいたいことなどありましたらお願いします。
中: いくつかありますが、こういった交渉は時間がかかりますので引越しが決まったら見積もりは出来るだけ早めにしてください。 期限ギリギリですと業者の言い値でお願いしないといけませんので。
藤: 一番重要なポイントかもしれませんね。
中: あと、もし不愉快な対応をされたり、問題がある営業マンが来た時は本社にクレームを言った方がいいと思います。
藤: なるほど。
中: クレームをすることで引越し当日のサービスが良くなったりさらに安くしてもらえるということもありますが、そういった目的ではなくやはりお互いよい関係を築いていきたいなら言うべきところはしっかりと最初に伝えるべきだと思うのです。
藤: たしかに後で不満を持ってもうあの会社では引越しを頼まない、となるよりも最初にいってもらった方がその会社としてもありがたいでしょうね。 ありがとうございました。
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